「ちはやふる」第152首(ネタバレ注意)

これは、ちょっとなあ。

私の予想は、北央以外の3校が1勝2敗で並び、勝ち数の合計も同数、三番目の判定基準が、取った札数の合計が多いほうが勝ちというもので、千早の朋鳴戦23枚差が効いて勝つ、というストーリーでした。が、実際のルールは、並んだチーム同士の比較は、将順(主将・副将・三将…)の上位の人から順に、勝ち試合数で比較、でした。そのルール自体は構わないし、ルール説明が後出しなのも、まあいいでしょう。

瑞沢と朋鳴が主将:1勝、副将:3勝、三将:0勝とここまで同数で、四将の駒野が2勝で朋鳴を上回って全国大会出場となるわけですが、6勝で並んでいるのは、瑞沢、朋鳴、西校の3校であり、瑞沢が朋鳴だけでなく西校をも上回っている説明が必要です。

西校は、主将の長谷川が1勝(対瑞沢)、速水が副将で3勝、須田・本庄・沖・その他から1勝2名(対朋鳴)で、三将が0勝であればいいので、瑞沢勝利の辻褄合わせは可能です。が、西校の説明は一切なく、6勝で並んでいることを見落としているように見える。こんな重大な間違いを、製作者側の誰一人気付かないって、あり得るだろうか?

一次予選の順位表が第145首、146首で都合よく書き換えられていたり、第149首、150首の2話連続で二次予選の星取表が間違っていたり、西高に至っては、一次予選では「都立西」、二次予選初戦では「戸越西」、第二戦・第三戦では「冨原西」と校名が変わっているなど、今回の東京予選はおかしな描写が多く、コミックスでは修正するのでしょうが、こういうのはテンション下がりますね…

で、そもそも将順ルールがあるなら、主将に千早を持ってきていないのが、作戦ミスでしょと突っ込みたい。そういうルール分析と戦術検討を駒野が怠るはずがないのに、その駒野は第147首で、千早が主将でない言い訳をしていたりする。「西田くんが主将のほうが収まりが良い」なんて、そんな勝負に対して曖昧なことを駒野が言うわけないでしょう。

全国大会ではしっかり立て直して欲しいと思います。よろしくお願いいたします。