ACIDMAN LIVE TOUR“ALMA” セットリスト

ACIDMAN LIVE TOUR“ALMA
2011年3月12日(土) 18:05〜20:20 福岡 Zepp Fukuoka

 OP. 最後の国(introduction)
 01. 風が吹く時
 02. ONE DAY
 03. 飛光
 -MC1-
 04. DEAR FREEDOM
 05. 波、白く
 06. 式日
 07. 赤橙
 08. FREE STAR
 09. water room(inst.)
 10. 真っ白な夜に(instrumental)
 11. ノエル
 12. OVER
 -MC2-
 13. レガートの森
 14. Final Dance Scene
 15. Under the rain
 16. CARVE WITH THE SENSE
 17. ある証明
 18. 2145年
 19. ワンダーランド
 -MC3-
 20. ALMA

encore
 -MC4-
 21. シンプルストーリー
 22. Your Song
 -MC5-
 23. 廻る、巡る、その核へ


-MC1-(オオキ) 3月11日の大地震について
こんな時だからこそ歌う。
-MC2-(イチゴ) どうでもいい話
ようきんしゃった!(会場から「誰や!」)→ネタ元は楽屋のトイレの張り紙「MCに困ったら」→方言で挨拶→イケメンの意見→何言ってるんですか→不謹慎なカオ→福岡のラーメンは安くて旨い→ラーメンに950円は払えないよね払ったけど→どうですかオオキさん→ほとんど聞いてなかったです→ありがとう→ここにいてはいけない人
-MC3-(オオキ) 国際プロジェクト「アルマ望遠鏡計画」
スクリーンに映し出された、チリの上空に広がる満天の銀河。無数の小さな星々。生きる、歌う、その奇跡。
-MC4-(オオキ) 義援金の呼びかけ
偽善でもいい。お金の価値に変わりはない。
-MC5-(オオキ) 廻る、巡る、その核へ
普通はこれで終わりなんだけど、Zepp Fukuokaはスクリーンが使えるので。


・MC3を聞いて思ったこと
オオキさんのチリでの体験は、かつてNASAアストロノーツたちが宇宙で感じた精神的インパクトに似ていると思いました。立花隆氏の著書「宇宙からの帰還」のインタビューで、アポロ15号のジム・アーウィン氏は月に降り立ったときのことを以下のように述べています。

「自分がここに生きている。はるかかなたに地球がポツンと生きている。他にはどこにも生命がない。自分の生命と地球の生命が細い一本の糸でつながれていて、それはいつ切れてしまうかしれない。どちらも弱い弱い存在だ。かくも無力で弱い存在が宇宙の中で生きているということ。これこそ神の恩寵だということが何の説明もなしに実感できるのだ」

彼らは宇宙から地球を見ることによって、自分たちは全員地球人であり、政治や宗教上の対立による戦争がいかに愚かであるか、理屈抜きで理解できたとのこと。

オオキさんは、アルマ望遠鏡がある標高5000メートルの地平に立ち、肉眼で楽々捉えることができる満天の銀河を見上げてこう感じたそうです。小さなひとつひとつの集まりが大きなものを形作り、その中で一瞬一瞬を感じ生きることができる、それは奇跡のようなことなのだと。

私は数十年前に「宇宙からの帰還」を読んだとき、アストロノーツたちの精神的インパクトを共有する術などないと思っていましたが、チリのアタカマ砂漠に行けば、人類を1レイヤー上に引き上げてくれるなにかを体験できるのかもしれません。