「ちはやふる」 机くんフラグキタ!

競技かるたを題材にした人気マンガ「ちはやふる」。巷では新と太一のどちらが主人公の千早とくっつくか話題になってるそうですが、このところ千早のなかで駒野(机くん)株が急騰中です。

  枚数じゃない 大事なのは
  机くんが気付いてくれた
  「聞こえてること」教えてくれた
  私は いつかもっと マシなものが返せるかなぁ
  (コミックス第9巻 「ちはやふる」第49首)

名人戦における名人の圧倒的、異次元的な強さに、絶望にも似た衝撃を受ける一同。しかし、一字決まりが28首あるという名人に対し、それが千早にも20首あることを、駒野は自身が記録した膨大な対戦データをもとに千早へ伝えます。(一字決まりとは、上の句の1文字目が読まれた瞬間に下の句が確定する歌。通常の一字決まりは百首中「む・す・め・ふ・さ・ほ・せ」の7首だが、名人や千早は類稀な聴力で読手の特徴を捕え、2文字目の"音になる前の音"を聞き取ることができる) 自分にとって駒野が大切な存在であることに気付く千早。
(以下、コミックス第11巻の後の話です。コミックス派の方はネタバレにご注意)

そして瑞沢高校が挑む二度目の高校選手権。団体戦日本一という千早の夢を叶えるため、選手としてではなく、偵察役としてチームに貢献しようとする駒野。自分に代わって出場する後輩を励まし、チームを盛り上げる駒野を見て、千早は自問自答します。

  机くんだってがんばってきたのに・・・・・・
  私なら言えるかな
  努力して 努力して努力して
  それでもあとから来た人に追いつかれたとき
  机くんのように言えるかな
  (BELOVE 2010年22号 「ちはやふる」第64首)

決勝トーナメントに備えて、予選リーグで敗退したチームの選手に頭を下げ、断られても食い下がって、勝ち上がったチームの特徴を聞き出す駒野。強豪チームのデータでびっしり埋まった駒野のノートを見て、千早はその熱い気持ちに打たれます。

  たったいま負けたばかりのチームに
  これだけのことを聞き出すのは
  どんなに大変だっただろう
  机くんは矢面に立ってる
  自分がかならず瑞沢を日本一にしてみせるって
  あのノートが言ってる
  (BELOVE 2011年5号 「ちはやふる」第69首)

厳しい戦いの場を通して、千早の胸の内に高まる駒野へのリスペクト。バリバリの競技者タイプなのに、周りの人の想いを汲み取れる千早も素晴らしい。これは来たんじゃないですか?千早の謎萌えフラグ立ったんじゃないですか?その気持ちが恋に変わるのはもはや時間の問題ですよ!
私はそんな駒野くんの姿を心から応援するものです。